新潟県三条市やその周辺に住む美術愛好家や作家で構成する三条美術協会(池浦倫之理事長・会員約90人)は3日から5日までの3日間、三条市体育文化センターで第22回三条美術協会展を開き、会員作品72点を一堂に集めて展示している。
年に1度、会員が創作活動の成果を発表する場。希望した会員が1人1点を出品する。昨年は創立30周年記念展だったこともあり、展示は89点と多かったが、ことしも昨年、初めて会場にした三条市体育文化会館のマルチホールで開いている。
分野ごとに日本画12点、洋画11点、彫刻6点、工芸9点、書道25点、写真9点の内訳で、各分野で活躍する地元を代表する作家の作品が並ぶ。開催中の第76回新潟県美術展覧会で奨励を受けた書家の中村暢子さんも出展している。
初日3日は開場式を行い、池浦理事長は昨年の30周年をひとつの区切りに「31年目を迎えるこの第22回展覧会は新たなるスタートを切るための私どもにとって大切なイベント」と述べた。
来賓の滝沢亮三条市長は、昨年の三条美術協会展をきっかけに小学校5年生以来で書道を始めたことを話し、7月24日には三条市図書館等複合施設「まちやま」がオープンし、「三条市の文化、美術、芸術に対する気運がさらに高まると思うのでこれまで以上にお力添えを」と求めた。
阿部銀次郎市議会議長は「三条市民は大いに期待をしているので、これまで以上に精神を込めて制作にあたって市民を楽しませていただければ」とあいさつし、テープカットを行って開場した。4日は午前9時から午後6時まで、5日は午前9時から午後4時まで開場。入場無料。