総合建設業の株式会社堀内組(堀内大祐社長・新潟県田上町川船河甲)は10日、ことしも図書館の児童書の購入費に充ててほしいと加茂市に10万円を寄付した。
堀内組は創業110周年を迎えた2020年、地元の田上町と加茂市にそれぞれ図書購入費などとして110万円を寄付した。昨年も両市町に10万円ずつ寄付しており、ことしも10万円ずつ寄付することにした。
10日は堀内大祐社長と堀内堅会長が加茂市役所を訪れた。藤田明美市長に山川雅已教育長と加茂市立図書館の細貝秀樹館長も同席し、堀内社長から藤田市長に10万円を包んだのし袋を手渡した。
市立図書館では、20年に寄付を受けてから「堀内こども文庫」を開設し、長さ1.8メートル、幅60センチ、高さ90センチで両側に2段ある書架を設置して購入した児童書を配架している。加茂市でもその隣りにベンチを設置した。
また、大型絵本の購入にも充てており、これまでは貸し出しを行っていなかったが、50冊ほどになったのでことしから貸し出しも行う。
細貝図書館長は昨年、1年間の図書の貸し出しが10万冊を超えたことを喜び、堀内こども文庫のおかげで「今までより目立って子どもたちが増え、親が子どもの手を引いて来る。子どもはまっしぐらに堀内こども文庫に向かう」と利用増に貢献していることに感謝した。
堀内社長は「なおさら寄付をやめられない。できるだけ続けようと思う。これが図書館の売りになってくれればうれしい」と願った。週明けの11日は田上町へ同じく10万円の寄付を届ける。