新潟県三条市に本社を置く調理器具やアウトドア用品を製造するパール金属株式会社の代表取締役会長、高波久雄さん(81)が80歳を機に昨年11月に設立した一般社団法人高波龍風記念財団(高波久雄代表理事)は9日、三条市立大学(アハメド・シャハリアル学長)の学生20人に初めて奨学生認定証を授与した。
高波さんが財団に寄付する3億円を原資に奨学生1人につき返済の必要がない月額4万円、年額48万円を給付する。三条市立大学は昨年4月に開学したばかりで、成績優秀な1、2年生10人ずつに奨学金の給付を決めた。
9日、三条市立大学で奨学生認定式を行い、高波さんから奨学生代表に認定証を手渡した。高波さんはあいさつで、三条市民のおかげもあってパール金属は順調に歩んでおり、「少しでも学生の皆さんを応援しようと今回、た財団をつくって学生の皆さんにずっと続けて奨学金を給付したいと考えている。皆さんどうか一生懸命、勉強してください」と期待した。
このあと高波さんは「龍の道:我が社が歩んできた道」をテーマに特別講演を行った。