新潟県弥彦村の弥彦温泉に11日、初めてバラの花びらを浮かべた「薔薇の足湯」がお目見え。見どころが少ない6月の弥彦観光の呼び物として定着することも期待される。
弥彦温泉街の拠点施設「弥彦おもてなし広場」にある無料で利用できる2つの足湯のうち、弥彦駅側の足湯だけバラの花びらを浮かべる。7月2、3日までの毎週末、土、日曜限定で行っている。
無農薬栽培の食用のバラなので安心。2、3時間で香りがなくなってしまうので、1日約1kgの花びらを用意し、朝に加えて昼にも追加している。
サクラの花筏(はないかだ)のように赤いバラの花がじゅうたんのゆうに浮かんだ湯に、誰もが目を見張る。花びらが足もとからバラの香りに包まれて、視線の先には緑あふれる弥彦山。ここでしか味わえないリラックスした足湯を体験できる。
弥彦のブランドエダマメ「弥彦むすめ」を買いに三条市から訪れた夫婦は「バラの香りがすごくて正面に弥彦山が見られて、あー、いいねという感じ」と、思いがけないサービスを喜んでいた。
弥彦温泉観光旅館組合の青年部の企画。新潟市南区の白根地区のバラ栽培農家との交流から発案した。当時のゆず湯、端午の節句「こどもの日」のしょうぶ湯は今も続いているが、バラはの足湯は珍しい。
4月はサクラと湯かけまつり、5月にかけて大型連休から新緑、7月は弥彦燈籠(とうろう)まつりが観光客を集めるが、梅雨時の6月の弥彦観光は目立ったものがなく、薔薇の足湯は弥彦へ足を運ぶきっかけのひとつになりそうだ。足湯の利用は毎日午前10時から午後4時まで。