新潟県燕市の燕、吉田、分水の3つの市立図書館のうち燕と吉田の図書館が今年度で40周年を節目を迎えたことを記念するイベントが15日、3図書館でスタート。30日まで特別デザイン図書貸出カードの発行、貸出冊数4倍キャンペーン、図書館スタンプラリーなどのほか、25日はトークイベントも行われる。
今の燕図書館は1982年に燕市立図書館として1982年6月1日に開館。吉田図書館は翌83年2月2日に吉田町立図書館として開館した。吉田図書館の40周年は来年だが、年度ではいずれも今年度が40周年ということで、両図書館の40周年記念イベントを3図書館共通で展開している。
特別デザイン図書館貸出カードは、500枚限定で発行は18日からになる。図書館スタッフがつくった40周年記念キャラクターをデザインした。世界に誇る燕市の洋食器産業にちなんでスプーン、フォーク、ナイフをイラスト化したもの。「図書館が大好きなスプーンさん、最近電子図書館を利用し始めたフォークさん、図書館で歴史を調べることをライフワークとしているナイフさんの3人組」をコンセプトにしている。
図書館スタンプラリーは、3館でスタンプを押すたびに40周年キャラクターのしおりがもらえ、3館すべてを回ると40周年キャラクターのオリジナルシールがもらえる。
貸出冊数4倍キャンペーンでは、ふだん10冊までのところ4倍の40冊まで借りられる。スタッフをお勧めの本を詰めたアニバーサリーパックに、40冊を入れたアニバーサリーボックスまで用意した。
アニバーサリーパックを借りると、本の紹介を書いた「本と出会えるおみくじ」が弾ける。燕図書館では初日15日は開館してすぐにアニバーサリーボックスを借りていく人があり、夕方までに7人がアニバーサリーパックを借りた。
ほかにも記念フォトブース設置、開館40周年のあゆみ展示、アニバーサリーメッセージ募集、40にまつわる本の特集展示など盛りだくさんだ。
さらに25日は午後5時閉館のところ午後10時まで延長して夜間開館し、館内の一部をランタンとBGMで演出。7時からハンドパンの生演奏で夜の図書館を楽しめる。
加えて午後8時からトークイベントを行い、燕市産業史料館の齋藤優介主任学芸員が「図書館の蔵書から見る40年前の燕」をテーマにトークする。定員15人で、参加は申し込みが必要。40周年を機会に多くの市民の来館を待っている。