7月24日(日)から26日(火)まで新潟県弥彦村で3年ぶりに行われる「弥彦燈籠(とうろう)まつり」の協賛会(会長・小林豊彦弥彦村長)総会が14日開かれ、新型コロナウイルス感染防止対策もあって内容を一部変更して実施することを決めた。
弥彦燈籠まつりは日本三大燈籠祭りのひとつで、「弥彦神社燈籠押しと舞楽」として1978年に国の重要無形民俗文化財に指定されている。冒頭のあいさつで小林村長は、燈籠神事の執行は弥彦神社が決めることだが、「もし弥彦神社が灯籠神事をやらなくても花火大会だけは盛大にやろうと決めていた」と話した。
新型コロナウイルスに感染しても「かつてと違って肺炎になって命にかかわるようなことはなくなった」。何万人も集客するスポーツ大会でもクラスターは発生しなくなり、「弥彦村のためにも、コロナに苦しんできた人を元気づけるためにも打ち上げる」とし、「とくに子どもみこしは3年間途切れるとその後の継続が難しい」、「弥彦神社宮司の決断で神事も行われることになった」と感謝した。
協賛会役員ら約60人が出席し、昨年度の収支決算を承認、今年度の収支予算案と協賛行事を原案通り決めた。予算は1107万9000円で3年前の前回令和元年の1088万7814円から微増とした。花火大会の収支予算は逆に前回の1269万9647円から微減の1231万8000円とした。
25日の燈籠灯籠神事は出発前にそれぞれが宿で踊りや木遣り、演奏などを行う宿下がりを行っているが、密集することもあって今回は宿下がりを中止。また、燈籠は一の鳥居から神社通り、外苑坂通り、参宮通り、大杉通りというコースのところ、外苑坂通りの途中、弥彦おもてなし広場前で折り返して短縮。そのため、これまでは神歌楽と天犬舞の奉奏が終わると日が変わっていたが、今回は午前0時前には終わる予定だ。
25日の午後に行っていた児童燈籠押しは猛暑を避けて午前9時半に出発。いちばん年齢の低い小学校4年生からスタートしたが負担が大きいため、逆に中学生からのスタートに変更した。芸妓(げいぎ)による花燈籠は、高齢化で人数が少ないこともあり、今回以降は中止とし、もう見ることはできない。
24日の民謡流しは一の鳥居からヤホール付近まで進んだが、新潟縣信用組合弥彦支店までに短縮。あわせて演奏者が乗ってはやしを演奏する屋台車は音が遅れ、聞こえづらかったこともあり、米納津屋弥彦神社通店となりで固定して演奏。25日午前だった燈籠駅伝大会は24日午前に行う。
花火大会「奉納煙花大会」は25日午後8時から10時まで弥彦公園で花火を打ち上げる。弥彦山松明行進はこれまでより30分早めて午後6時に山頂を出発し、7時40分に弥彦神社で参拝する。