三条看護・医療・歯科衛生専門学校(追手巍校長・三条市上須頃)は16日、看護学科第二期生の継燈(けいとう)式を行い、7月から病院実習に向かう2年生38人が看護の道に進む決意を誓った。
同校は2020年に開校してことしで3年目。看護学科は3年制で昨年、初めて継燈式を行った。ことしは1年生から3年生までそろったなかで2回目の継燈式となった。
新型コロナウイルスの感染防止のため、昨年は保護者や在校生の出席は見合わせた。出席者が少なかったため学生ロビーで行ったが、ことしは保護者や在校生も出席して人数が増えて学生ロビーでは狭いため、隣りの三条市立大学の共和松井ホールを会場に借りて行った。
実習着の胸にコサージュをつけた2年生が入場して開式。身長約130センチの現代看護の創始者、フローレンス・ナイチンゲールの立像が持つキャンドルに火をともし、2年生はひとりずつ順番にそれぞれが手に持つキャンドルに分火して命の火を受け継いだ。
キャンドルの火が2年生の顔をほんのりと赤く照らす厳かな雰囲気のなか、ナイチンゲールの偉業をたたえる「ナイチンゲール誓詞」を唱和した。
追手学校長は式辞で最近、気にいっているという「3C」を紹介。それは「チャンス」、チャンスをもらえる挑戦をする「チャンレジ」、自分を変えていく「チェンジ」で、「この3つの言葉が連続してつながっているということはいろんな人にとって大事な3つのCだと思う」とし、「この学校を卒業していい医療者となってほしい」と実習が実りあるものとなることを願った。
2年生代表は感謝の言葉で、コロナ禍で授業が大きく制約されて学校生活に不安が募ったなかで、精いっぱい学び、励みになったのは同じ道を目指すクラスメートだったと話した。
「今までに以上の困難に直面してもこれまで培ってきた多くの学びを土台にして支えてくださるたくさんの方に感謝し、クラスメートと支え合いながら看護師になるという看護師になる目標に向かってともに成長し続けていきたい」と決意を述べた。
閉式後の2年生は継燈式の緊張から解放され、クラスメートや保護者と一緒にナイチンゲール増と一緒に写真を撮り合い、大きな山を越えてほっとしたようすだった。