田上のブランドウメ「越の梅」出荷始まる (2022.6.17)

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新潟県田上町のブランドウメ「越の梅」の出荷が昨年より1日早く17日、始まった。5月の高温と少雨ので実の付きは例年の7割ほどにとどまるが、品質は例年並みの見込みだ。

「越の梅」を収穫する小柳さん
「越の梅」を収穫する小柳さん

「越の梅」は種が小さくて果肉が多く、色づきがいいのが特徴。皮が薄く梅干しなどの加工に適している反面、代償として果実が裂ける“裂果”が発生しやすい。

JAにいがた南蒲の田上町梅生産組合では、組合員19人が約7ヘクタールで栽培している。収穫は6月下旬をピークに7月上旬まで続き、約25トンの出荷を見込み、1日最大約3トンを出荷する。

収穫したウメは県内スーパーで販売されるほか、農産物直売所「ただいまーと」の店頭にも並ぶ。県内加工業者や近隣の直売所にも出荷される。

味には関係はないがほんのりと赤くなったウメの実はいかにもおいしそうで見栄えがいい
味には関係はないがほんのりと赤くなったウメの実はいかにもおいしそうで見栄えがいい

約20アールの畑でウメを栽培する組合長の小柳松栄さん(73)は17日、雨上がりで水滴のつくウメの実を収穫した。

小柳さんの話では、ことしは春先から雨が降らず、水分不足で粒が小さくなった。10日ほど前に恵みの雨があったが、その後は気温が下がって収穫を迎えたが、これから粒が大きくなっていくことを期待する。

収穫しばかりの「越の梅」と「越の梅」の梅干し
収穫しばかりの「越の梅」と「越の梅」の梅干し

さらに「最近、30度超えの日があって一気に色がついた。赤い色がつくのが特徴。結果的には見栄えがする色になった」と手応えを感じている。

後継者不足や生産者の高齢化で「越の梅」の収量は、10年くらい前のピークのころと比べると半分ほどになったが、品質には自信がある。「田上のブランドということで認知していただき、消費者の皆さんに行き渡る分は少ないが、どこのウメでもウメは健康食品のひとつなので、食べていただければありがたい」と話した。


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