菅義偉前首相は参院選(22日公示、7月10日投開票)の自民党候補の応援で19日、新潟入りし、弥彦村、燕市、長岡市を駆け足で回って支援を求めた。
燕市では燕三条ワシントンホテルを会場に開かれた鷲尾英一郎衆院議員の燕地区の後援会「燕地区イーグル会」(青柳修次会長)主催の参院選総決起集会で集まった約300人を前に演説。新潟選挙区(改選数1)に自民党から立候補する新人の小林一大氏(48)、鷲尾氏、櫻井甚一県議が出席した。
菅氏は首相として推し進めた新型コロナウイルスワクチンの接種から、ふるさと納税や携帯電話料金と自身が主導した政策の成果をあげて「こうしたことは改革意欲をもった政治家でなければなかなかできない」と述べた。
参院選の争点は外交・安全保障であるとし、民主党政権時代は「機能不全に陥った」とし、中国、韓国、ロシアからの脅威が高まったことにふれた。
そのため、安全保障に関する3つの法律をつくり、そのうちのひとつが憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使をできるようにした平和安全法制。「現実から目を反らし、議論をしないで批判ばかりしている人たちの日本を守ることはできるのか」と訴えた。
「そうしたことを十分に認識いただき、民主主義後は国会の採決。自民党と公明党でなんとしても過半数をとることができるように、国民をしっかり守ることができるように、小林さんが所期の目的を達成できることを祈る」と支援を求めた。