IT系ニュースサイト「ITmedia(アイティメディア)」が提供するデータ分析でトレンド情報を発信するサイト「ねとらぼ調査隊」は20日、「新潟県で人気のとんかつ店」ランキングTOP10! 1位は「とんかつ三条」【2022年6月版】を掲載。1位に輝いた「とんかつ三条」(三条市東三条1)の2代目、村松浩太郎社長(51)は「皆さんのおかげ。素直にうれしい」と喜んだ。
この記事は、新潟県でお勧めのとんかつ店を探している人に向けて、2022年6月にユーザーからの評価が高かった店を最新データに基づくトップ10を反映して紹介する。「とんかつ三条」に次いで2位が新発田市の「とんかつ久兵衛」、3位が湯沢町の「越後とんかつ人参亭」などとなっている。
「とんかつ三条」は、1976年に開業。村松社長のおじの村松雄次さん(83)が市内のホテルの料理長を辞め、得意料理で三条にない店をと、とんかつ店に目をつけて一ノ木戸商店街に店を構え、6年後には今の場所に移転した。
看板メニューは「タレかつ丼」(税込み990円)。開業当初からメニューにあり、当時から味も付け合わせもまった変わっていない。「タレかつ丼」は新潟市の「とんかつ太郎」が発祥。2008年に大学生がタレかつ丼で盛り上げる取り組みを始めたときに村松社長はタレかつ丼が新潟の名物であることを初めて知った。
それから村松社長は「タレかつ丼」を店の柱にしようと発信に力を入れ、三条マルシェにタレかつ丼で出店するようになった。三条市のふるさと納税の返礼品にも使ってもらおうと冷凍の「とんかつ三条のタレかつ」(2食入り2,160円)を発売し。2食入りを2つで13,000円の寄付の返礼品になっている。
取り組みから5年で店ではそれまでいちばん売れていたロースカツに代わってタレかつ丼がいちばんになり、成果を上げた。数年前にはロースカツの2倍も出るようになり、まさに「とんかつ三条」の看板メニュー。今回の1位もタレかつ丼の高評価のおかげなのは間違いない。
「とんかつ三条」のタレかつ丼は、ロース肉。油をあまり吸わないパン粉を使い、甘さ控え目なのが特徴であり、人気の秘密。「この地域のいろんな人に愛され、認知してもらえるようになったのはありがたい。うまくソウルフードの波に乗ることができた」と話している。
ご飯とみそ汁のお代わり無料、ゆで卵食べ放題のサービスも「とんかつ三条」の代わらぬ魅力。エプロンをしたブタが舌を出すイラストは、村松社長の姉、久美子さん(57)が中学2年の時に描いたものを使い続けている。これもまた三条市民には郷愁を感じさせる。玄関にはこのイラストの大きなパネルがあり、並んで一緒に写真を撮る人も多く、市民に愛されている。