新潟県警加茂署(麸澤正敏署長)は22日、還付金を口実にした特殊詐欺をキャッシュカードを発行する段階で阻止した第四北越銀行加茂支店(中丸清一支店長)に署長感謝状を贈った。
6月8日に加茂市に住む80歳代の女性が加茂支店の窓口で「キャッシュカードを作りたい」と申し出た。「市役所から電話があり、健康保険の還付金があるのでカードを作るように言われた」と説明を受けた女性職員は不審に思った。
女性はたびたび加茂支店を利用しているが、キャッシュカードを作るような人ではないと職員は思っており、詐欺の疑いを女性に伝えるとすぐに理解してくれ、市役所へ事実確認するとともに警察へ通報して被害を未然に防いだ。
中丸支店長は茂野朝子支店長主任代理と2人で加茂署を訪れて麸澤署長から感謝状を受け取った。中丸支店長は「お客さまをお守りできたことを非常にうれしく思う。詐欺被害が多く、何かあったら一言、銀行に相談してほしい。少しでも被害防止に貢献できればと思う」と話した。
今回は女性にキャッシュカードを作らせて後日、そのキャッシュカードを使ってATMから振り込ませる詐欺と思われ、キャッシュカードを作る段階で詐欺被害を防ぐことができた。
麸澤署長は「カードを作るところでピンときて、前段で詐欺を止められた。いいところで気付いてくれた」と感謝した。