スノーピーク(山井梨沙代表取締役社長執行役員・本社:新潟県三条市中野原)は30日、日本製鉄株式会社(橋本英二代表取締役社長・本社:東京都千代田区)が開発した純チタンで世界初となる環境配慮型素材「TranTixxii-Eco(トランティクシーエコ)」の導入を開始すると発表した。
日本製鉄は、スノーピークのチタン製マグカップなどに使われているチタンの長寿命、軽量高強度、優れた環境性能といった素材特性に優美性を加えた意匠性チタンを供給して、約30年にわたりスノーピークと協業関係にある。
また、日本製鉄とカーボンニュートラルの課題にも取り組んでおり、CO2排出削減に向け、環境に配慮した商品開発も協議を重ねてきた。そのなかでスノーピークは、日本製鉄が新たに開発した環境配慮型素材「TranTixxii-Eco」に着目、導入することを決めた。
「TranTixxii-Eco」は、チタン商品の元となるチタンインゴットの原料に、異材、異物が混入しないよう厳格な品質管理や前処理を行ったチタンスクラップを50%以上、添加することで省エネ、省資源を実現できる環境配慮型素材。
通常、チタンインゴットの原料には主としてバージン原料のスポンジチタンを使用するが、「TranTixxii-Eco」では原料の50%以上をスクラップリサイクルに置き換えることができる。その結果、製錬工程におけるCO2発生量を50%以上削減できる。スノーピークは、「TranTixxii-Eco」を使った環境に優しい商品開発を進めていく。