安倍晋三元首相が銃撃されたことを受けて参院選新潟選挙区の応援で8日、新潟入りした自民党参議院幹事長の世耕弘成参院議員は「すぐに東京にとって返そうかと思ったが、テロに屈するわけにはいかない。こういうときだからこそ皆さんにしっかりメッセージを伝えたいという思いで、この場に苦しい思いでやってきた」と応援演説を行うと、すぐに東京へ向かった。
世耕氏は2012年に発足した第2次安倍内閣で内閣官房副長官に就任している。午後1時半から新潟市東区・ウオロク中野山店前で行われた街頭演説で応援演説を行った。
世耕氏は「安倍さんは国際情勢が難しいなか、経済運営が難しいなか、まだまだ必要なリーダー。その人柄、経験、知識、人脈、どれをとっても日本の再生のために極めて重要な人物。皆さん祈ってあげてください」と集まった支援者に呼びかけた。
さらに「もう日本の政治でこんなテーマで議論が起こってほしくない。もうこのギスギスした政治に終止符を打ちたいと思っている。分断されて互に言い合って批判し合ってという政治ではなくて、ちゃんと相手をリスペクトしながら、議論をして建設的に物事を前に進めていく。そういう政治にしていかなければいけない。きょうの事態を受けてあらためて強く思っている」と述べた。