新潟県燕市吉田地区の夏まつり「第63回吉田まつり」が23日、3年ぶりに開かれた。これまでの2日間から1日だけに凝縮し、参加者も大きく減ったが、それでもようやく開催できた夏まつりを楽しんだ。
これまで吉田まつりは吉田諏訪神社の例大祭に合わせて夜を中心に1日目は吉田民謡流し、2日目は踊りと山車巡行を中心に行われてきた。それらをことしは1日で行った。
メーン会場のJR吉田駅の駅前広場に町内の11の山車が集結。夜は午後7時から4団体が踊りを披露し、吉田太鼓龍神会が和太鼓演奏を披露。続いて吉田民謡流しで「吉田ばやし」、「吉田繁盛ぶし」、「吉田甚句」を踊り流し、竿燈(かんとう)も披露された。
民謡踊り流しは例年、約2000人もの参加がある。ことしの参加は12団体から400人が参加の申し込みがあったが、直前になって4団体が参加を見合わせたため、参加は約280人にとどまった。
踊りの輪もこれまでは通りも使って双方向に回遊する形だったが、ことしは通りを使わず、駅前広場で輪をつくって回った。
吉田諏訪神社の例大祭に伴う露店の出店もいつもより10店ほど少ない16店にとどまった。人出もいつもの数分の1といったレベルで少なく、見劣りするのは仕方なかったが、それ以上に関係者も市民も夏まつりが開かれたことを喜び、盛り上がっていた。