新潟県三条市の前市長、国定勇人衆院議員は、24日に開館した三条市図書館等複合施設「まちやま」に対する自身の思いを翌25日、Facebookに投稿した。
国定氏は24日に行われた竣工式に出席。祝辞では許された時間が短かったため「ここはぐっとこらえ、万感迫る思いを皆さんと共有したい」と述べるにとどめた。
国定氏は三条市長時代に三条小学校の閉校を決断した。三条市で最も歴史ある伝統校だったこともあり、地元や卒業生から大きな反発がありながら矢面に立ってやり遂げた。
その跡地に手狭になっていた市立図書館を含む複合施設の建設を計画したが、衆院選出馬に向けて完成を待たずに2020年10月で辞職した。その国定氏の並々ならぬ思いを祝辞に期待した人も多かっただろうが、代わりに国定氏はFacerbookに思いをつづった。投稿した記事と写真は次の通り。
国定勇人衆院議員のFacebookの投稿
昨日、三条市図書館等複合施設「まちやま」がオープンを致しました。
私が三条市長時代に手掛けた公共施設の最後のものとなります。
滝沢市長の温かい心遣いにより祝辞を申し述べる機会をいただきましたが、これまでの様々な軌跡が頭の中を交錯し、「万感の思いでこの場に立っております」としか申し上げることができませんでした。
地元の方々の想いを痛いほど感じながらも、今を生きる子供達、そして未来にこの地に生まれてくるであろう子供達の教育環境を守り育てるためにも、全校生徒80人余で今後の増加も見込めず、耐震基準がアウトの三条小学校を閉校する決断をしたこと…
三条小学校の閉校で失われてしまう地域の活力を維持するため、このまちの中心部に市民の方々の滞留空間を創出するだけではなく、子供達の声そのものがこの地からなくなることがないよう、市内小中学校の児童生徒がものづくりのDNAを学校教育として受け継ぐ理解教育センターを併設するといった工夫を随所に凝らしたこと…
「まちやま」だけでなく、周辺の様々な核となる場との有機的連携をより確かなものにするため、ハード整備よりもソフト環境の創出に、エネルギーを注いだこと…
こうしたことがどれだけ具体的にカタチとなって表れてくるのかはもう少し時間が必要となりますが、少なくとも誠心誠意取り組んできたつもりです。
でも、これでようやく完全に滝沢市長にバトンタッチできたかな…
完全なる独りよがりですが、三条市長としての肩の荷が下りた気がしております。
そんな「万感な想い」の、個人的にはケジメを付けることのできた画期の日となりました。
「まちやま」に先立つこと数年前に完成した公共施設「ステージえんがわ」も、公共施設内カフェにも関わらずミシュランのビブグルマンを獲得している「スパイス研究所」がリニューアル!
何と毎日朝7時からのオープンとなりました。
こちらもかねてから、高齢者単身世帯が急増するこの地において「孤食」からの解放を何とかサポートできる環境を整えたいと、アジアでは日常光景と化している朝からの外食を選択肢の1つとして提供すべく試行的に「マルシェで朝ごはん」を月数度の頻度で進めてまいりましたが、いよいよ新たな大きな一歩を踏み出すこととなりました!
三条小学校の日常生活がより良き方向に変わり、それが街の風景に滲み出る日が早く実現することを心待ちにしています。