8月25日に大河津分水が通水100周年を迎えるのを記念して日本郵便株式会社信越支社(菊地元支社長・長野県長野市)は8月1日、オリジナルフレーム切手「大河津分水通水100周年 ミライニツナグ」を限定販売する。
燕市が用意した大河津分水に関する写真データをデザインした。63円切手10枚のシートで税込み1,220円。600シートを作成。燕、三条、加茂、見附、弥彦、田上の各市町村の郵便局など全91局で1日から販売するほか、5日午前10時から日本郵便のネットショップでも販売する。
写真は空から見た大河津分水、大河津分水の桜並木、そこで行われる分水おいらん道中、新旧の可動堰(かどうぜき)、100年前の通水時のモノクロ写真などがある。
あわせて日本郵便では記念はがき100セットを作成した。1セット5種類入りで非売品。これも燕市提供の写真データをデザインしたものだが、1枚を除いてフレーム切手とは別の写真を使っている。27日に信濃川大河津資料館などで開かれる大河津分水サンクスフェスタで記念フレーム切手を買った人にプレゼントする。
さらに2002年に当時の小学生が「20年後の自分や大切な人への夢と希望のメッセージ」をはがきに書いた通水80周年タイムカプセルを8月上旬から発送する。「信濃川及び大河津分水路沿川整備推進協議会」が構成する旧分水町、旧中之島町、旧寺泊町、旧与板町の小学生から募集したもので、約3000通のうち旧分水町保管分は866通になり、分水郵便局の記念の日付印を押して発送する。
28日、燕市役所でフレーム切手と記念はがきの贈呈式とタイムカプセルの引き渡し式が行われた。日本郵便から中越北部地区連絡会統括局長の三条大崎郵便局の星野勢津子局長、燕郵便局の角田和夫局長、島上郵便局の塚本久之局長、燕市から鈴木力市長、2017年と昨年の分水おいらん道中で分水太夫役を務めた横山美和さん、燕市観光PRキャラクター「きららん」が出席した。
記念フレーム切手について鈴木市長は「大勢の方からお買い求めていただいて、いつまでも大事にしてほしい。増刷しようとなるくらい人気になればいい」、星野局長は「市民が安心して暮らしていくことを記念し、そのための大河津分水に感謝する思いで作成させていただいた」、自身のおいらん姿の写真が記念フレーム切手のデザインに選ばれた横山さんは「まさか自分が公に切手になると思ってなかったので、感慨深い」と話した。