8月に入り新潟県三条市で、この夏も消雪パイプを活用した打ち水が始まった。
地球温暖化の影響かどうかはともかく、近年の夏は命も脅かされるような異常なほどの猛暑に見舞われることが多く、三条市では2018年から消雪パイプを打ち水代わりに活用。道路に水をまいて気化熱で気温を下げる取り組みを行っている。
消雪パイプを作動させる目安は、例年通り暑さ指数(WBGT)が31以上と予想される日。市内の幹線道路の一部と地元が設置した消雪パイプのうち希望があった区域で、1日に30分間ていど行う。
ことしは新潟を含む北陸地方は6月28日に観測史上最も早い梅雨明けが発表され、早々と猛暑が到来した。とはいえ電気料金が値上がりし、電力需給がひっ迫していることから、暑さ指数が31以上でも7月までは我慢し、8月を待って三条市でこの夏最高の36.6度を記録し、暑さ指数が33.6になった1日から作動させた。
2日も続けて作動した。2日の暑さ指数のピークは31.9。市役所前通りでは午前11時半ごろから約30分間、水を出した。県内で消雪パイプを打ち水に利用している自治体は少ないが、見た目にも涼しく、三条の夏の風物詩となっている。