新潟県阿賀野市と新潟国道事務所で整備を進めた阿賀野市では初めて、県内では42番目となる道の駅「あがの」(窪川原553)が5日、オープンした。
市内外の交通結節点として国道49号に隣接する立地を生かして集客・交流、情報発信、物流、防災の広域的な拠点施設として整備した。
移住・定住促進のため、観光案内所に移住・定住案内窓口を設置。子育て世代の憩いの場として、遊具を備える広場やキッズスペース、ベビーコーナーを整備。阿賀野川による恵みの大地が育む農産物の販売加工で地域の産業振興、活性化に寄与する。
敷地は約3万4000平方メートル。建物は五頭山をイメージした4つの大屋根が特徴的。建物裏手には大型遊具を備えた「スワンハウス」と「ミルクランド」、屋内にもネット遊具を設置したプレールーム「五頭山ハイキング」を備える。秋にはレストランもオープンする。
午前8時から午後6時までの営業だが、オープンから7日までの営業は午前10時から午後4時まで。初日は運営会社、株式会社あがの(加藤宏隆代表取締役)の坂井文駅長(35)がカウントダウンを行った。
入り口にはオープン待ちの客200人以上が行列をつくり、入り口付近の客にクラッカーを鳴らしてもらった。店内はすぐにごった返し、レジ待ちが30分を超えるほどのにぎわいだった。
「阿賀野市の新鮮な野菜やおいしい菓子を中心に集めている。阿賀野市のいいところがいっぱい詰まった道の駅になっている」と話す坂井駅長。阿賀野市は何が特産かと聞かれることが多く、実際にはいいものがたくさんありすぎて選べなかった。
「季節によって輝くものにスポットライトを当てるという考え方で運営する」と決め、今回は枝豆をピックアップした。
新潟市から阿賀野市への玄関口となる京ヶ瀬地域に立地する「阿賀野市に人が流れていくように、そして阿賀野市から皆さんに道の駅に集まっていただけるようなこの地域のプラットホームになるような道の駅になれば」と期待する。
店づくりのコンセプトは「食べることは、生きること。」で、「一次産業をより活性化することによって、この先の未来の阿賀野市がとても良くなるんじゃないかということで、このコンセプトで運営させていただいている」と話した。
また、オープンと同時に「道の駅記念きっぷ」(180円)も販売開始した。一番乗りは埼玉県桶川市の会社員伊藤慶哉さん(25) 。前夜午後8時ごろから翌朝の販売開始を待った。
道の駅きっぷを集め始めて13年ほどになる。今回は田上町の「道の駅 たがみ」に立ち寄ってから訪れ、「2番のきっぷをゲットでき、若い番号でうれしい」とにっこり。「わらびもちがおいしいと言うので買ってみようと思う」と話していた。