新潟市西区の関屋分水が通水からちょうど50周年の節目を迎えた10日、関屋分水資料館前で記念セレモニー、それに続き家族連れで楽しめるイベント「せきぶん誕生祭」が行われた。
関屋分水は信濃川の分水路。その上流の燕市と長岡市にまたがる大河津分水も信濃川の分水路でことしでちょうど通水100周年。ことしは越後平野を守る2つの分水路が大きな節目を迎える治水のメモリアルイヤーだ。国交省北陸地方整備局の内藤正彦局長は「大河津分水とともに越後平野の治水の要となり、新潟市を水害から守り地域の発展に寄与するものと考えている」とあいさつした。
50年前の通水式を再現してゲートオープンを行った。中原八一市長や地元の自治会長、小学生ら9人でいっせいにボタンを押して新潟大堰の水門を作動させると、1分間で30センチの言われなければわからないほどのゆっくりしたスピードでゲートが上がった。
引き続き行われた「せきぶん誕生祭」では、水遊び体験、せきぶんクイズラリー、信濃川VR体験、はたらく車の展示などが行われたほか、8月31日まで水門のライトアップを行っている。
弥彦村から訪れたダムなど土木マニアの女性(48)は、大河津分水通水100周年のオリジナルフレーム切手も入手済み。関屋分水も「こんなに大きなものを人間がつくったと思うとテンションが上がる」と目を輝かせた。
また、3日は最上川上流の寒河江ダムの観光放流を見に行って豪雨に見舞われ、「ガチで放流してておっかなくって。危険を感じてすぐに帰った」が、道路が各地で寸断されて帰り着くまで11時間かかったと話していた。