14日開かれた3年ぶりの新潟県加茂市の夏まつり「第37回越後加茂川夏祭り」は、新型コロナウイルスの感染防止のため大花火大会だけ行われ、それ以外の行事はすべて中止になったが、夏の風物詩の花火が市民を楽しませてくれた。
加茂市の中心地を東西に流れる加茂川のはん濫で2度の大水害に見舞われた後、河川改修が完了、復興したことを記念して1986年、その加茂川を舞台に越後加茂川夏祭りが始まった。
感染拡大で一昨年、昨年と中止。ことしはコロナ前のように日中にさまざまなイベントを繰り広げて最後は大花火大会で締めくくる計画だったが、第7波の感染拡大で大花火大会を除いてイベントはすべて中止になった。
大花火大会も加茂川を使った噴水大花火大会と大ナイアガラは中止したが、打ち上げ花火は例年並みの規模。前夜から激しい雨が降り、強い風が吹く不安定な天気だったが、大花火大会が行われた午後8時からの30分間は傘も必要ないくらいの小雨がぱらついたていどで、風も強くならなかった。
雨で加茂川が増水し、ザーザーと音を立てて流れていが、噴水大花火大会と大ナイアガラも中止になっていたので影響はなかった。
人出は少なかったが、打ち上げ場所の若宮公園の周辺では、家の前にイスやテーベルを並べたり、車を止めたりして花火見物。30分の花火だけのために浴衣を着た若者も目立ち、花火のある地元の夏を満喫していた。