7月24日に開館した三条市図書館等複合施設「まちやま」は、開館から1カ月足らずの8月21日、開館27日での来館者10万人を達成。10万人目にプレゼントを贈って10万人スピード達成を祝った。
10万人目は以前は三条市に住んでいた燕市小池、会社清水麗公さん(33)、妻真沙代さん(34)、長男真伸ちゃん(4)家族で、この日が数回目の来館。本館とサイエンスホールをつなぐ屋根付き通路「通りドマ」で記念セレモニーを行い、清水さん家族に滝沢亮市長から三条産のブドウ「シャインマスカット」、篠原智子図書館長から図書カードを手渡した。
麗公さんは「市長にもお会いできて光栄」で「こんなものまでいただいて最高の日曜日になりました」と喜び、真伸ちゃんはシャインマスカットの箱を抱き締め、本よりもブドウが好きと、ご機嫌だった。
来館者は三条夏まつりのあった20日の1万6000人が最多で、開館日の1万0500人がそれに次ぐ。1日平均の来館者は約3700人の計算で、旧図書館の1日平均500人の6.8倍。旧図書館は年間で17万人だったが、1年かからずに100万人を突破しそうな勢いだ。
駐車場に県外ナンバーの車も多く、「われわれの想定より早かった」と滝沢市長。「10万人をひとつの区切りとしてもっともっと、まちやまが多くの人に利用いただけるよう頑張っていく」と話すとともに、まちやまの前で開設される定期市の出店者から、以前は小学生が集まってもゲームばかりしていたが、今は学習室の高校生に感化されて勉強するようになったという話を聞いたことを喜んでいた。
「まちやま」は旧図書館から移転し、鍛冶ミュージアムと科学教育センターを併設し、隣接するまちなか交流拠点「ステージえんがわ」と連携してさまざまなつながりを生み出す空間をつくり、日本を代表する建築家、隈研吾氏の事務所がデザインしたことで市外への発信力も高まっている。