2日から6日まで香川県の坂出市府中湖カヌー競技場で開かれたインターハイ「第38回全国高等学校カヌー選手権大会」で、新潟県立分水高校カヌー部の部長、3年沖野星(おきのあかり)さん(17)=燕市中島=は出場した女子カナディアンシングル500mと200mの2種目でいずれも5位入賞を果たした。分水高カヌー部で1人がインターハイ2種目で入賞したのは初めて。
カナディアンシングルは、シングルブレードパドルでこぐカナディアンカヌーで流れのない直線コースでいっせいにスタートするタイムレース。沖野さんは北信越大会で500mで優勝し、インターハイの500mと200mの2種目の出場権を獲得した。昨年も500mで8位入賞を果たしている。
22日、星野さんは賞状を持参して監督の鈴木敏郎顧問、分水高カヌー部ファンクラブの青柳修次会長とともに燕市役所を訪問し、鈴木力市長に成績を報告した。鈴木市長と青柳会長はインターハイ出場前にカヌー部の練習のようすを現地へ出向いて見学している。
沖野さんは「500mは頑張って上の選手についていって、200mは全力を出し切れなくてちょっと悔いが残っているが、トップの人についていけたので良かった」と話した。
監督の鈴木敏郎顧問は、「どこかでくじけて頑張れない子が多いなかで、本人が昨年度からこの1年間で頑張ってきた」と沖野さんの頑張りをほめ、「落ち着いて決勝へ行くと思った」と信頼していた。
鈴木市長は「秋に向けて中学生向けの高校の説明会があるので、ぜひ体験談を話して中学生が分水高校を受けるようにしてほしい」と期待。青柳会長は練習場所の環境が過酷なので改善されることを願った。
沖野さんは、「ほかに女子がいないので、男子の選手に近づけるように毎日、頑張った」と話し、日本代表選手の動画を見て取り入れられることを取り入れたことなどが今回の好成績に結びついたと振り返る。
次は10月に栃木県で開かれる国体で、インターハイと同じ女子カナディアンシングルの500mと200mに出場する。国体出場は初めてで、「8位以内の入賞を目標にしている」と設定している。