日本とアゼルバイジャンの外交関係樹立30周年事業で7月23日、24日の2日間、アゼルバイジャンで新潟県三条市の伝統行事「三条凧(いか)合戦」を披露した三条凧協会は8月23日、三条市役所を訪れて滝沢亮三条市長にアゼルバイジャンでの活動を報告した。
日本とアゼルバイジャンが1992年に外交関係を樹立してちょうど30年のことしを「友好年」として、文化、経済、政治などのさまざまな分野で交流事業が行われており、アゼルバイジャンにある日本大使館からの招きで実現した。
揚げ師ら11人がアゼルバイジャンへ渡り、首都バグー市とランカラン市の2つの都市で凧合戦を披露したほか、地元の人たちから凧揚げを体験してもらったり、凧に寄せ書きしてもらったり、製作実演したりした。
23日は三条凧協会から参加した会長で須藤凧屋6代目の須藤謙一さん(55)ら4人の揚げ師が市役所を訪れ、バグー市は風が強いうえに風向きが変わりやすくて凧揚げが難しかったことや三条凧協会のはっぴや手ぬぐいがほしいと言われたこと、英語が通じず物価は日本より2、3割低く、日本語学校があったことに驚き、東洋人が珍しいのか、やたらと話しかけられたことなどを報告した。
須藤さんは「アゼルバイジャンの人は結構、日本に興味があり、もう土台はあるので、アゼルバイジャンからこちらへ来ていただける機会もつくっていただければ」と期待した。
滝沢市長は「皆さん無事に帰って来てよかった。今回も大活躍で、わたしも応援しています」とエールを送った。