新潟県加茂市・加茂暁星高校(西村香介学校長)看護科の戴帽式(たいぼうしき)が26日、三条市体育文化会館で行われ、翌週から本格的な病院での臨地実習に取り組む3年生、女子35人はナースキャップ、男子2人はハンカチーフを着けてもらい、気を引き締めた。
照明を暗くしたマルチホールで名前を呼ばれた3年生は登壇してナースキャップやハンカチーフを受けたあと、ナイチンゲール像が持つろうそくのともしびを自分の持つろうそくに移した。ひな壇に整列し、胸の前にろうそくを掲げた厳かな雰囲気のなかでナイチンゲール誓詞を唱和した。
西村学校長は式辞で、3年生が入学した2年半前はちょうど新型コロナウイルスの感染拡大が始まって入学式式は教室で行われ、授業はリモート、同級生との交流もままならなかったなかで病院に臨地実習を受け入れてもらうことができ、「いただいた学習機会に感謝して前向きに学んでいってほしい」と求めた。
感謝の気持ちも込めて、全員がハンドベルを持ってバンド「SEKAI NO OWARI」の曲「サザンカ」を演奏した。演奏前に3年生代表が「この曲に出会い、同じ夢をもつ仲間とともに、もっと成長していきたいと思えるようになった」、「すべての人がコロナ禍という困難に負けず進んでいけるようにという願いも込めて演奏する」と思いを話した。