25日の大河津分水通水100周年を記念して27日、燕市が独自に行った記念イベント「大河津分水サンクスフェスタ〜百歳おたんじょう会〜」は、夜の燕大花火大会でフィナーレを迎えた。
燕市は毎年、燕、吉田、分水の3地区の夏まつりの花火大火をひとつにまとめた合同の燕花火大会を開いている。例年、3地区の夏まつりの開催日に合わせているが、ことしは通水100周年記念も兼ねようとサンクスフェスタの日に合わせて1カ月遅れとなった。
また、以前は打ち上げ場所を大河津分水河川敷にしていたが、燕市の南西端に位置するため、2014年から燕市役所近くの田んぼに打ち上げ場所を変えており、今回は8年ぶりに大河津分水で花火を打ち上げた。
夕方から雨が降って空模様が心配されたが、打ち上げ開始の午後8時になると図ったようにぴたりと雨があがった。おかげで気温が下がり、虫の音が響いて夏というより秋の気配が漂う花火大会となった。
観覧場所となった大河津分水の右岸堤防、桜土手は、分水の名物行事、4月のおいらん道中の大混雑とは比べるべくもなかったが、雨上がりにもかかわらず土手下の大河津分水さくら公園の駐車場は満車になり、浴衣で訪れる少女もいた。
通水100周年記念で大河津分水の旧可動堰(ぜき)、可動堰、洗堰の3カ所で28日までライトアップが行われている。旧可動堰は100年前の通水開始から2011年に今の可動堰にバトンタッチしてお役御免になるまで89年間、越後平野を水害から守り続けた。
照明に照らされて暗闇に浮かび上がる堰と花火のコラボレーション。見物に訪れた市民は1時間にわたる花火をたっぷり楽しんだ。