新潟県立三条高校に3年後の2025年度に理数科が設置される見通しとなった。花角英世知事に設置を要望した三条高校の地元、三条市の滝沢亮市長は「120点の回答をいただいた」と喜んだ。
31日、県央地域5市町村の代理を含む首長と商工団体代表、三条高校同窓会会長ら15人の連名の要望書を滝沢亮三条市長から花角知事に手渡した。
県内では新潟高校、長岡高校、高田高校、新発田高校の4校に設置され、医歯薬学部進学のためのメディカルコースも設置されている。しかし、県央地域の子どもたちは三条高校に理数科が設置されていないために負担の大きい新潟高や長岡高に通わなければならず、夢をあきらめたケース多いと考えられる。
理数科のある4高校から直近5年間に医学部への進学は合わせて400人近いが、三条高校からは10人にも満たない。来年度には県央基幹病院が開院するが、安定的な医師を確保するためにもこの現状は見過ごせない。
また、県央地域は世界有数の高度な技術 集積地であり、高い能力のある多くの子どもが早期にその能力を伸ばす機会を得ることが国全体の未来にとっても極めて重要として、三条高校への理数科の設置と優れた教職員の配置を要望した。
非公開の懇談のあと滝沢市長が取材は、「知事からは設置の方向で前向きに検討準備をしていきたいという言葉をちょうだいした」。設置の時期は、令和7年度と話があり、「具体的な期間も含めて120点の回答」と話した。
商工団体で連盟で要望したことついては、レベルの高い学びが将来の投資と考えているのと、「経済産業界にためだけでなく教育は将来に向けて投資するものだということに共感してくれ、声を上げてくれた」と述べた。