三条商工会議所は、企業の後継者や承継したばかりの方、第二創業を目指す方に経営者としての資質やスキルを学ぶ全8回の連続講座「後継者塾」を9月7日より開催する。
事業承継は単なる経営権の譲渡にとどまらず、企業の転換期であり、新たな成長や事業拡大のチャンスにもつながる。次世代を担う後継者に求められるのは、現場での実務経験だけではなく、経営者としてのマインドや資質、経営知識、的確な判断力であり、それを身に付ける場がこの「後継者塾」である。
講座では座学により経営知識をつけるだけでなく、グループワークを通じて様々な課題に対してどのように対処すべきかを参加者同士で討議することで思考力・判断力を鍛えれる。また、毎回宿題を参加者に課し、自社の実態を把握し、見える化につなげる。経営者に求められるのは、自社を徹底的に知ることであり、この宿題で後継者に自社の歴史や経営資源、そして重要成功要因は何なのかを知ってもらうことが狙いだ。
担当者によると、2018年から実施しているこの事業はこれまでに事業承継に悩みを抱える後継者34名が参加し、その後の事業承継に「後継者塾」で得た知識や思考力を活かしているとのこと。
参加申し込みは三条商工会議所まで申込書に必要事項を記入し、FAXするかホームページの申し込みフォームから受け付けている。問い合わせは三条商工会議所(電話:0256-32-1311)経営支援課へ。
日程 | 内容 |
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9月7日 (水) | 第1講「経営理念を考える」 「いきいきと働く、その秘訣は何か?」を話し合いながら、経営理念の重要性を考えます |
9月20日 (火) | 第2講「経営戦略を考える」 「企業の向かうべき方向性」を具体的な事例・分析手法を使って話し合います。 |
10月5日 (水) | 第3講「ビジネスモデルを考える」 企業はどこに強みを見出し、どこでお金を儲けているのかを明らかにし、ビジネスモデルの本質を話し合います。 |
10月25日 (火) | 第4講「組織を考える」 自律的に働く社員をどう生み出すのか、組織の在り方や目的に対する意識付けの手法を考えます。 |
11月9日 (水) | 第5講「労務管理を考える」 やりがいの持てる、モチベーションの上がる労務管理とは、どうすれば実現できるかを考えます。 |
11月24日 (木) | 第6講「決算書と管理会計を考える」 決算書に書かれた数値の意味を知ることと、資金繰りの理解は後継者にとっては必須です。決算書と資金繰り表を理解し、今後の経営にどのように生かすのかを考えます。 |
12月7日 (水) | 第7講「利益管理を考える」 決算書から会社の現在を知り、未来の意思決定に役立てる必要があります。数値データを有効活用する手法を考えます。 |
12月21日 (水) | 第8講「5年後の経営ビジョン発表」 これまで後継者塾で学んできたことをまとめ、さまざまな視点から5 年後はどうありたいかを明らかにし、自社の進むべき方向性を発表します。 |