新潟県燕市の任期満了に伴う市議選(10月16日告示・23日投開票・定数20)に、新人の齋藤和也氏(33)が立候補する。齋藤氏は「市議会に飛び込んで市政に若い人たちの声を届けたい」と挑戦を決意した。
燕市小池に生まれ育ち、今も小池に住む。小池小、小池中から県立三条高校、新潟国際情報大学情報文化学部を卒業し、立心ゼミナール(本校:三条市興野3)に就職し、ずっと「三条高校前」教室を務め、ことし3月で退職した。
ことし2月に燕市にオープンしたコワーキングスペース「DOORS」を運営し、燕三条青年会議所会員で広報戦略委員会の委員長に就く。日本政策学校21期生。
就職して10年になろうかというころ、退職して新しい道へ進みたいと世界一周も念頭に自分が変わろうとしていたときに、燕三条青年会議所会員でもあった代表に燕三条青年会議所で学んでからにしてみないかと強く勧められ、2019年に入会した。
それから3年、やはり新しい道を歩みたいと、ことし3月で退職。それから進むべき道を模索するなかで、市議選出馬を決意した。燕市議会の柴山惟前市議、三条市議会の竹山嘉一市議が同期なので政治の世界が身近になっていた。
青年会議所で選挙の立候補予定者の討論会やまちづくりのイベントにかかわり、どうやって地域を活性化していけるかと考えるようになった。「高齢者の声に押されて若い人の声が埋もれている。市議会が何をしているのかもよくわからない。まずそこに飛び込んで市政に若い人たちの声を届けたい」と思うようになった。
昨年は青年会議所の拡大委員会に所属して活動していると、議員のようなことをしていると言われることがあったのも、立候補のきっかけになった。「誰かが先陣を切ってやらなければ。自分自身が動かないと若い人たちも、まちも動かない。誰かがやらないとという衝動に駆られた。若返りを図る必要がある」と使命感も感じる。
講師として教育にかかわったこともあり、フリースクールでの子どもたちの得意を伸ばすなど多様性のある教育に関心がある。ただ教育の本質には国を変えなければならない。国政への挑戦も「夢のまた夢ですが」と頭の隅にある。
小池地区からの市議選立候補は40年ぶりになるという。しかし今回は小池地区からほかにも何人か立候補すると見られ、厳しい選挙戦を覚悟しながらひとりでも多くの人に会って支援を求める。