1999年4月5日に廃線になった新潟交通電車線で活躍した車両3両を旧月潟駅(新潟市南区月潟)で保存、維持管理する「かぼちゃ電車保存会」(平田翼会長)は12日、23年ぶりにかぼちゃ電車に客を乗せて走らせる乗車体験イベント「走れ!かぼちゃ電車」を10月9日(日)に行うと発表した。
保存会では維持管理を続けるだけでなく、ことし4月には車両のライトが点灯できるように改修し、初めて夜桜のライトアップイベントを行うなど、「生きた電車」の姿を後世に伝えようと活動してきた。
活動の集大成として、旧月潟駅構内に敷設されたレールの上に停車したままの車両を眠りから覚めさせようと整備を進めてきた成果がいよいよ日の目を見る。
自走はかなわないが、車両移動機「アント」を使って実際にレールの上を約50メートル、折り返し走行する。アントは電車の前に連結する黄色い小型機関車。現役時代は、東関屋車庫で使われていた。運転士と車掌も乗車するので、現役さながらの雰囲気を楽しめるという。
12日は南区長も参加して訓練運転を行った。公式Twitterアカウントでは、訓練運転のようすを画像付きで投稿しており、走行中に車内から撮影した動画もあって鉄道ファンにはたまらない。
乗車体験イベントは午前10時から午後4時半まで。詳しくはホームページやTwitterで知らせていく。