プロ野球の東京ヤクルトスワローズとコラボレーション事業を続ける新潟県燕市は17日、スワローズや米大リーグで投手として活躍した元プロ野球選手、五十嵐亮太さん(43)を迎えて燕市役所庁舎南側水田の「スワローズライスファーム」で稲刈りイベントを行った。
毎年、スワローズファンと市民との交流などを目的に田植えや稲刈り体験などの連携事業を行っている。ことしは「みんなで植えたつば九郎米を選手に届けよう!」を企画。収穫したコメを連覇を目指すスワローズ選手たちへ燕市からのエールとして届けようと、5月7日に田植えイベントを行っている。
今回はスワローズのマスコットキャクター「つば九郎」を来燕できなかったが、ピンチヒッターならぬリリーフも兼ねて五十嵐さんが参加した。五十嵐さんは1997年にスワローズに入団。2010年から大リーグで活躍し、13年に日本球界に復帰して日米通算史上4人目の900試合登板の偉業を達成し、20年に引退した。
稲刈りイベントにスワローズファンは、県外は福島県からの4人を含む37人が参加。三条市下田地区出身の吉本住みます芸人、関田将人さんの司会で進行した。
開式で鈴木力市長は、ことしのスワローズのリーグ優勝が迫るなか、さらにクライマックスシリーズ、日本シリーズまで視野に入れて「収穫したコメを球団に送ってパワーを送りたい」と願いを込めた。
さっそくかまを手に稲刈りに挑戦。北海道に生まれ、10歳で千葉県に引っ越しした五十嵐さんはまったく稲刈りの経験がなく、かまを引くとザクッ!と小気味いい音を立ててイネの束を刈ることができ、「うぉー!結構、いけんね、これ!」、「あー、いいねー!」と驚きの声を上げた。
前かがみになっての作業は腰に負担がかかることを体感し、コンバインがなかった時代の暑いなかでの手作業の大変さを思い知りながら「思ったよりさくさくイネが刈れたっていうこの気持ち良さが快感。びっくりしたのは市長がめちゃくちゃ速かったことで、かなり勉強になりました」とご機嫌だった。
稲刈りのあとは関田さんを司会に五十嵐さんのトークショーも行った。