プロ野球の東京ヤクルトスワローズが25日、横浜DeNAベイスターズにサヨナラ勝ちして2年連続をリーグ優勝を7年ぶりに本拠地の神宮球場で決めた。「燕(つばめ)」つながりでスワローズとコラボレーションする新潟県燕市は、この試合のパブリックビューイングを行い、約230km離れた燕市役所から地元スワローズファンが応援し、リアルタイムで優勝を喜んだ。
ヤクルトは前日24日にも神宮球場で行われたベイスターズ戦に勝利して優勝マジックを4から2に減らし、25日もベイスターズ勝てば一気に優勝することに。スコアボードには「0」が並ぶ緊迫した試合展開となり、0-0で迎えた9回裏、途中から右翼の守備についた丸山和郁選手が1死一塁から左中間を破るサヨナラ打を放って優勝を決めた。
スワローズのリーグ優勝などを前にした燕市のパブリックビューイングは恒例。25日は優勝が決まる可能性になったことからパブリックビューイングを行った。訪れたスワローズファンは20人足らずと少なめで、感染防止対策で声を出せず、じりじりした試合に静かな観戦となった。
スワローズのマスコットキャラクター「つば九郎」は、名代として最前列に座ったぬいぐるみが観戦。さすがに優勝が決まった瞬間、ユニホームを着てスワローズグッズを手にしたファンからは「おー!」と歓声が上がり、モニターに映し出された高津臣吾監督の胴上げに合わせて市が用意したクラッカーを鳴らした。
終盤から一緒に観戦した鈴木力市長は「ことしのチームを象徴するようなしっかり投手が抑えてチャンスをものにするいい試合だった」、「球団社長も神宮で銅上げしたいと言っていた。ことしは念願の神宮での胴上げができてよかった」と本拠地での優勝を喜んだ。
訪れたファンは「最高に幸せです。最初、苦しいときもあったが最後、直接対決で決めてくれて感動している」と話した。今後、行われるクライマックスシリーズ、さらに日本シリーズに進出すれば燕市では再びパブリックビューイングを行う予定だ。