10月1日から30日までの1カ月間、新潟県田上町で竹を使った新たなアートプロジェクト「たがみバンブーブー2022」が開かれており、竹林のライトアップが息を飲むほど美しい空間を生み出している。
会場は「たがみバンブーブー竹林」と命名した田上町地域学習センターから徒歩1分、吉田新田地内の竹林。タケがうっそうと茂る小高くなった約600平方メートルの竹林を切り開いてバンブーアート回廊を設置した。
そこに田上産のタケで作った竹あかりを配置したが、それ以上に目を見張るのが、竹林のライトアップ。ふだんならうっそうとした竹林としか見ていないのに、地面に設置したたくさんの照明に照らされた点に向かって真っすぐ伸びる無数の緑のタケは、繊細で美しいアート。見上げると吸い込まれそうな非日常の異世界な空間に圧倒される。
竹林を整備した関係者は「照明を設置して、ぼくらがいちばん驚いた」と感動。見学に訪れた人も想定を超えた空間に思わず声を上げ、「やばい!」、「デートコースにぴったりだね」と、うっとり見入って記念写真を撮ったりしている。毎日午後5時から8時まで点灯している。
この竹あかりは、熊本県を拠点に国内外で活躍する総合プロデュース集団「CHIKAKEN(ちかけん)」の協力で、地元の人たちが製作した。
町内の椿寿荘、道の駅田上、さらに湯田上温泉のホテル小柳、わか竹、末廣館、初音の計7カ所に設置。椿寿荘は期間中は午後8時までの夜間営業を行っている。
「たがみバンブーブー竹林」では15日、竹林のなかで湯田上温泉4館の料理長と町内の山 cafe 一歩によるスペシャルコラボメニューとドリンクのペアリングが楽しめる「バンブーダイニングアウト」が行われる。椿寿荘有料鑑賞チケット2枚付き、護摩堂太鼓田上甚句保存会の演奏もあり、1人1万5千円でペアで6組を募集している。申し込みは田上町商工会(0256-57-2291)内の実行委員会事務局へ。
ほかにもスタンプラリーやInstagram投稿キャンペーンも行われている。