新潟県加茂市は、愛知県出身の市川恭嗣(たかし)さん(34)氏を最高戦略責任者(CSO)に任命し、3日、委嘱式を行った。市川さんは加茂市が掲げる「誰もが笑顔になる市民が主役のまちづくり」の推進に向け、 「ウォーカブルなまちづくり」戦略全体の企画立案から実施まで一気通貫で担う。
転職サイト「ビズリーチ」で6月27日まで公募し、260人のなかから市川さんに決めた。市川さんは総合商社出身で経営戦略企画やDX(デジタルトランスフォーメーション)関連を含む新規事業開発等の経験をもつ。
京都大学経済学部を卒業。し、東京電力、 国会議員秘書を経て2015年に豊田通商に入社。 大手BtoC顧客向け新規サービス立ち上げ後、 M&AなどによるIT子会社群再編に従事した。
トヨタシステムズ戦略企画本部出向を経て、 直前はタイ・バンコクに駐在、 現地事業会社にて新規事業および経営企画の部門長を務めた。 事業から全社、 企業グループまでさまざまな規模の戦略策定、実行に強みをもつという。
CSOの任期は3年。市川さんは前職で三現主義(現地・現物・現実)に基づく経営戦略の策定、実行に取り組んだとし、「現場に立ち、 市民・団体・企業・行政の皆さまと協働しながら“笑顔あふれるまち 加茂”の実現に向け、 地域の魅力の発掘、発信と総合計画の着実な推進に取り組む」とコメントした。