特定非営利活動法人ロボコンジャパン(丸山光博理事長)は、10月2日、三条商工会議所でロボコンジャパンカップ2022決勝大会を開き、予選を勝ち抜いた小学生34人が出場して優勝を目指して競った。
ことしの予選大会は新潟市、三条市、燕市、弥彦村の小学生1年生から6年生まで115人が参加した。
コロナ禍となってから大会開催に工夫を凝らし、2020年はLINEを使ったオンライン大会、昨年はオンラインとリアルの決勝大会を組み合わせたハイブリッド大会、ことしは感染が比較的、落ち着いていることから、感染防止対策を施した新時代の3年ぶりのフルリアルでの開催となった。
ロボコン大会は燕三条青年会議所の事業として2006年に始まり、モノづくりの大切さ、競争の楽しさ、親子の絆をテーマに毎年行われ、2011年からは特定非営利活動法人ロボコンジャパンに引継ぎ、通算16年目になる。
ことしは趣旨に賛同した過去最高の130社が協賛、内田エネルギー科学振興財団の助成金も活用した。
左から3位の石月さん、優勝の星野さん、準優勝の瀧口さん
今回の大会について丸山理事長は、やはりリアルで悔しさや嬉しさを爆発させての大会は盛り上がる。保護者の方も「やっぱりリアルがいいね」と思ってもらえていると感じる。まだまだ本来の形とはならないが、早く本来の姿に戻したい。と20周年に向けて意気込みを新たにしていた。
決勝大会は、タイムトライアルの予選と変わり対戦型となり、小学生がキットから自分で作ったロボットを操作し、互いに自分の陣地にある2種類のガチャ玉を相手陣地により多く3分の制限時間内に入れたほうが勝ちとなるルール。選手は事前に発表された決勝大会専用コースに合わせてロボットを改良して臨んだ。
決勝トーナメントは感染対策として第1試合、第2試合と分けた2試合制として1回戦で約半分が振り落とされ、2回戦からは一気に決勝まで白熱した戦いを繰り広げた。
最後の決勝では2年前に兄弟そろって入賞したものの、昨年まさかの初戦敗退に泣いた星野咲七さん(新潟市立上山小5年)と、昨年優勝の瀧口鼓太郎さん(三条市立西鱈田小5年)が対決した。
星野さんにとっては3年前、兄の連覇を止めた瀧口さんに雪辱を果たす戦い。一方の瀧口さんにとっては連覇がかかったどちら負けられない戦いとなった。試合はタイムアップまで手に汗にぎる攻防を繰り広げ、終了直前に最後のガチャ玉を押し込んだ星野咲七さんが勝利し、瀧口鼓太郎さんの連覇を阻止した。
また、理事長賞は1年生ながら見事にロボットを仕上げ大会を盛り上げた白樫美月さん(新潟市立鳥屋野小1年)が受賞した。入賞者は次の通り。敬称略。
■ロボコンジャパンカップ2022決勝大会