加茂桐箪笥(きりたんす)協同組合(桑原隆理事長)は、14日から16日までの3日間、加茂市産業センターなどで「第21回加茂桐箪笥まつり」を開く。「伝統のスタンス加茂桐箪笥〜見て、聞いて、感じる3日間」をキャッチフレーズに、桐たんすをより身近に感じてもらうイベントや直販会、工房見学などのさまざまなコンテンツを用意し、加茂桐箪笥の魅力を伝える。
目玉は3日間、人数限定で行われる桐カンナかけ大会。加茂桐たんすは70%の工程がかんながけと言われるほど、重要なかんなかけを職人の指導を受けて体験できる。
大会では、かんなくずの重さによって順位を決める。優勝者には50万円相当の桐たんすがプレゼントされ、2位、3位にも豪華賞品を用意する。
幕開きの14日午前10時から行うオープニングセレモニーでは、藤田明美加茂市長と加茂市地域おこし協力隊の松本悠雅さん、加茂桐箪笥伝統工芸士会の三本和好会長が3分間のかんなかけにチャレンジする。
加茂市産業センターでは大小さまざまな桐たんすや小物など、イベントしか見ることができない商品も含めて100点以上を展示販売し、古い桐たんすの修理や再生の相談も受ける。
さらに15日、16日は「桐たんす屋巡り」を開催する。桐たんすの魅力を製造の現場から感じてもらおうと、各工房を会場に工房見学や職人との交流が楽しめる。参加工房のマップも配布し、スタンプラリー形式で工房をめぐり、すべて見学した人には景品もプレゼントする。
加茂箪笥協同組合の桑原理事長は「まずは実際に会場にお越しいただき、加茂桐箪笥の魅力にふれてもらいたい」と話している。10月は前週にもオープンファクトリーイベント「燕三条 工場の祭典」があり、2週連続で県央地域の工場をめぐるイベントが秋を盛り上げる。