新潟県燕三条地域の名だたる工場を開放する「燕三条 工場の祭典」。10年目のことしは7日から9日までの3日間、3年ぶりのリアル開催となり、62工場、7耕場、13購場の82のKOUBA(こうば)をを開放してものづくりの現場を体感してもらう。
初日7日は午前9時前から参加工場のひとつ、IH鍋などを製造する株式会社フジノス(燕市吉田下中野)で開会式を行い、実行委員会の正副委員長ら10人で「Beyond KOUBA!(ビヨンドコウバ)」と声を合わせて工場のシャッターを上げるパフォーマンスを行って3日間の幕を開けた。
ことしのテーマは「Beyond KOUBA! 祭典から聖地へ脱皮する3日間」。齋藤和也実行委員長は開会あいさつで「今までの工場の祭典が次のステージへ向かう一歩となるようにきょうから新しスタートを切る。われわれの日常の姿、今後、向かう姿を見ていただけたら」と願ったほか、三条市と燕市の市長もビデオメッセージを寄せた。
「燕三条 工場の祭典」は全国でも先駆けてスタートしたオープンファクトリーイベント。金属加工をはじめとした国内有数の地場産業の集積地を背景に規模でも国内トップクラスで、数々の受賞歴もあり、こうしたイベントのお手本ともなっている。
コロナ禍をへてことしは3年ぶりの開催。見学や体験はスマートホンのアプリを使った事前登録制といった制約はあるが、10年目をリアルで開催にこぎつけた。