新潟県燕市の市立図書館では、14日から30日まで燕図書館で「柴田ケイコ絵本原画展」を開き、イラストレーターで絵本作家の柴田ケイコさんがことしに入って出版した2冊の絵本の原画、『ドーナツペンタくん』(白泉社)の26点と『ぱなしくん』(PHP研究所)25点の合わせて51点を展示している。
柴田さんは1973年高知県生まれ。奈良芸術短大ビジュアルデザインコースを卒業し、2002年から広告全般や出版物でイラストレーターとして高知県で活動している。09年に第10回ノート展準大賞を受賞し、16年に『めがねこ』(手紙社)で絵本デビュー。『パンどろぼう』(KADOKAWA)で人気を集める。
原画展会場に展示している柴田さんへのQ&Aによると、柴田さんは下書きは太いシャープペンシルで、着色はオイルパステル、アクリル絵の具、色鉛筆を使い、絵本はページにもよるが着色に入って2〜3日で仕上げると答えている。
原画は統一された紙ではなく異なるサイズの紙も使っているのがおもしろい。図書館では作品に登場する擬音などを吹き出しにし、食べ物や動物を題材にした遊び心あふれる原画に添えて展示している。
会場には『ドーナツペンタくん』にちなんだ顔出しパネルを設置してフォトスポットに。ドーナツ型のメッセージカードを用意して自由にメッセージを書いたり、色を塗ったりしてもらい、職員が張り出す。
また、スタンプラリーを行っており、燕図書館をはじめ吉田図書館、分水図書館、児童研修館「こどもの森」の4カ所すべてを回ってスタンプを押した先着に200人にオリジナルノートをプレゼントしている。
会期中は17日と24日が休館日、平日は午前10時から午後7時まで、土、日曜は午後4時まで開いている。入場無料。