新潟県三条市・燕三条地場産業振興センターでは、20日(木)、21日(金)の2日間、同センターで開く日本海最大級のものづくり系の展示会「燕三条ものづくりメッセ2022」のなかで会場とオンライン配信で行う特別講演会と溶接技術講習会の聴講を呼びかけている。
特別講演会「事業承継までの道のりと継いでからの挑戦事例〜顧客業種の拡大とベンチャー企業との協業〜」
特別講演会は20日午後3時から4時半までリサーチコア7階で開く。株式会社ミヨシ(東京都葛飾区)の代表取締役で機械部門の技術士の杉山耕治さんが「事業承継までの道のりと継いでからの挑戦事例〜顧客業種の拡大とベンチャー企業との協業〜」をテーマに講演する。
「ものづくりと地球環境保全の積極的共存」、「省エネ」、「ベンチャー企業との協業」や「クラウドファンディングを活用したB to Bメーカーによる商品展開」。これらを従業員9人、プラスチック射出成形金型製作、射出成形業のミヨシの杉山社長が積極的に手掛けている。
杉山社長はプラントエンジニアから事業承継でミヨシに入社。古い職人体質の社内環境を、まず「エコアクション21」に取り組むことで社員同士のコミュニケーションを図った。承継後は「捨てられないものづくり」、「人の役に立つものづくり」を企業理念に、環境に配慮したものづくりで、医療、インフラ、ロボット、IoT、文具、大学やベンチャー企業など幅広い業種との協業や支援や新素材での製品開発に挑戦している。
溶接技術講演会は「溶接の見える化」
溶接技術講演会は「溶接の見える化」をテーマに21日午後1時から4時までリサーチコア7階マルチメディアホールで開き、3人が順に講演する。
溶接現象を直接、目で見ることで理解したり、数値で把握して管理する見える化に焦点を当て、各界の専門家から最近の動向を講演してもらう。
株式会社ノビテック(東京都渋谷区)画像システム営業部金属加工計測グループの森一記さんが「溶接モニターカメラを用いたアーク溶接可視化解析事例について」、トルンプ株式会社(神奈川県横浜市)レーザ事業部レーザ技術部の中村強さんが「最新レーザ技術と加工に使用されるモニタリング技術」、株式会社IHI(東京都江東区)技術開発本部基盤技術センターの野々村将一さんが「溶接訓練のDX化」をそれぞれテーマに講演する。
最後の野々村将一さんだけはオンラインで登壇する。講演後は全講師による個別相談会を開く。
参加申し込みは19日午後5時締め切り
いずれも参加は無料。会場参加、オンライン参加とも燕三条ものづくりメッセの公式サイトからオンラインで申し込める。申し込み締め切り18日午後5時。