新潟県燕市で23日投開票の任期満了に伴う市議選(定数20)の期日前投票が17日から行われているが、定数を6超過の26人が立候補するまれにみる激戦にもかかわらず投票率は低調だ。
期日前投票は前回市議選と同じく市役所、燕庁舎、分水公民館の3カ所に期日前投票所を設けて行われている。17日502人、18日725人、19日1,033人の計2,260人が投票し、ここまでの投票率は15日現在の選挙人名簿登録者66,573人に対し、3.39%となっている。
今回 | 前回 | |||
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1日目 | 502人 | 0.75% | 589人 | 0.86% |
2日目 | 725人 | 1.09% | 803人 | 1.18% |
3日目 | 1,033人 | 1.55% | 1,003人 | 1.47% |
4日目 | 1,302人 | 1.91% | ||
5日目 | 1,447人 | 2.12% | ||
6日目 | 2,133人 | 3.13% | ||
7,227人 | 10.68% |
4年前の前回市議選の期日前投票は、1日目589人、2日目803人、3日目1,003人で、ここまでで2,395人で投票率は3.54%だった。
それと比べてことしは3日目こそ前回を上回ったが、1日目、2日目は前回を下回り、3日目までの投票率は前回を0.15ポイント下回っている。
期日前投票の投票率は前回を上回って当たり前なのに
期日前投票は年々、浸透しているので、前回を上回って当たり前なのに、前回を下回っている。しかも立候補者が多く、市議選に対する市民の注目も高まると思われた。
また、燕市議会では市議選に向けて9月に市議会をPRする初めてのパネル展を開き、燕市選挙管理委員会も投票を呼びかける広報に力を入れているだけに、期日前投票の出足が鈍いことに首をかしげている。
前回のトップ3が姿消す
原因のひとつとして考えられるのが、前回市議選で得票を稼いだ市議が立候補しなかったこと。前回市議選では、得票1位の柴山唯氏4,259票、2位の樋浦恵美氏2,865票、3位の堀勝重氏2,764票と、ベスト3で合わせて9,888票、投票数の4分の1以上を占めた。
その3人ともが今回は立候補していない。3人に投票していた人たちが誰に投票するか迷っているということも考えられる。今回は新人の立候補者が10人にものぼったが、新人は新たな票を掘り起こす必要がある。
天気も影響したようで、17、18日は雨が降って寒かったが、19日は晴れて暖かくなったことが期日前投票所へ市民の足を向けさせたのかもしれない。
「私たちの代表を決める4年に一度の日」「投票いかんばモッタイナイ」
期日前投票の投票率が低くても最終的に投票率が高ければいいわけだが、燕市選管では投票率を向上のためこれまでになく積極的に取り組んできただけに、期日前投票の伸び悩みを心配しており、「私たちの代表を決める4年に一度の日」や「投票いかんばモッタイナイ」をキャッチフレーズに市民に投票を呼びかけている。
期日前投票は22日まで、市役所は午前8時半から午後8時まで、燕庁舎と分水公民館は午後5時まで受け付ける。市民には入場券を配布しているが、何も持参しなくても投票できる。