24日から30日までの1週間、新潟県燕市燕地区の目抜き通りの商店街で行われている「200メートルいちび〜燕ハロウィンストリート」のイベントのひとつで28日、「着物で宮町街歩き」が行われた。
まち歩きを行ったのは、新潟市、燕市、三条市の同い年の3人の着付師で活動を始めて3年ほどになる現代和装伝承協会「和美人」。代表は新潟市中央区の谷井由佳梨さん(35)。着物の着付けや着物を着たまち歩きのレッスンなどを行っている。
その3人のうち2人と、燕ハロウィンストリートを企画した宮町商店街でコーヒーが飲める写真スタジオを経営する内山芳文さん(36)、それに一般参加の男女1人ずつの合わせて5人が参加した。
男性2人は宮町商店街の呉服店「紅屋」で着物を借りて着た。紅屋で抹茶をふるまってもらったあと、穀町商店街の大岩時計店で和装に似合うめがねを教えてもらった。
穀町商店街のレトロな昭和な喫茶店「ロンドン」で昼食のあと、絶好の秋晴れのなかで宮町商店街の戸隠神社などをまち歩きした。
内山さんは燕ハロウィンストリートで商店街の店舗の説明ボードを製作するため、各店舗を取材に回り、呉服店が多いことに注目した。
着物をテーマにしたら、いろんな人に協力してもらえるのではないかと思ったのがひとつのきっかけだった。着物を着て商店街を歩いたら、古い昭和の雰囲気の商店街に似合うと思い、和美人の知り合いのメンバーに声をかけて企画した。
「来年3月には、着物を使ったマルシェを商店街でやりたいと思っている。着物に合うようなキッチンカーや、着物にかかわる商品を扱う店を用意してマルシェをやりたい」と内山さんは構想を練っている。
一般参加の見附市の女性(32)は「着物は想像してたより肩が軽いし、きつくないし、硬くない。さわり心地が全然、違って、自然に体がしゃんとするけど、気持ちいい」。新潟市中央区に住む男性(31)は「すごく気持ちがいい。何分かおきに、ちょっと姿勢に気をつけようと思う」と和服で過ごす時間に大満足だった。