新潟県内一の紅葉スポット、弥彦村の弥彦公園もみじ谷で29日、紅葉のライトアップが始まった。少しでも早くライトアップされた紅葉狩りを味わおうと、初日で紅葉も色づき始めにもかかわず見物客でにぎわった。
弥彦観光協会による毎年恒例のライトアップ。11月23日(水・祝)までの毎日午後5時から9時まで、もみじ谷の延長約150メートルほど区間で紅葉するモミジをたくさんの照明で照らす。
ことしも照明増設で魅力アップ
ことしも照明を増設した。毎年のように照明の数を増やし、沢に朱色の橋を架け、道を舗装しと整備を進め、魅力をアップしている。それに伴って見物客は増加の一途だ。
秋の弥彦観光は、ことしも11月1日から24日まで弥彦神社で開かれる全国有数の質と規模を誇る弥彦菊まつりが牽引してきた。しかし今では、もみじ谷の紅葉がそれと並ぶ、あるいは上回るほどの人気を集めている。弥彦駅から徒歩2分で紅葉狩りが楽しめるのもうれしい。
仙台からのカップルが点灯式でスイッチオン
29日の点灯式は午後5時半に最も“映える”朱色の観月橋の前で行い、初めて弥彦を訪れた宮城県仙台市のカップルにその場で頼んで点灯スイッチを押してもらった。これまでで最多と思われる100人ほどが点灯式を見守り、ライトがともると色づき始めたモミジが暗闇に輝くように鮮やかな色を放ち、歓声と拍手が起こった。
紅葉の見ごろには、早くてもまだ1週間はかかりそうだ。それでもまつりのようなにぎわいになり、「どこを見てもきれい」、水に映る姿に子どもまで「すごい、すごい!」と驚きの声を上げてはしゃいでいた。
ゲストのひよりんさんが点灯式をライブ配信
ゲストとして招待した三条市・三条タクシーのドライバーでTikTokerのひよりんさんは、点灯式のようすをライブ配信した。点灯式の存在は初めて知った。「いろんな方の苦労があって、準備があってこういうのがあることを知った」と感心。清掃や枝切りといった管理が行き届き、「いつ来ても絶対にきれいなのが魅力と思う」と話していた。