5、6日の2日間、朱鷺メッセ(新潟市中央区)で開かれる「クールジャパンEXPO in NIIGATA」に県央地域の得意を結集した料理「新潟カトラリーレシピ・ブッフェ」が出展。スプーンやフォークのカトラリー(金属洋食器)に県産素材にこだわった一口料理を盛りつけたセットメニューが提供される。
料理の器となるのは、金属食器製造のアルチザン(燕市)のカトラリー。スプーンに一口料理を載せたワンスプーン料理はあるが、スプーンだけでなくフォークやナイフの5本セットに載せるのがおもしろい。これにぐい呑みも加える。
カトラリーの柄は、銅の緑青のような鮮やかな発色が施されているのが特徴。販売価格はセットで2万円以上になる高級品だ。
料理は日本料理きふね(加茂市)が担当。内山農園(三条市)の野菜をはじめ、県北のヒラメ、笹川流れの塩、佐渡のベニズワイガニ、キクのカキノモト、加茂のジネンジョなど県産を農産物や海産物をこれでもかと盛り込む。
料理を飾る紙の台は相場紙器製作所(三条市)。会場で料理を提供する屋台などは木工の大湊文吉商店(加茂市)が作る。会場では2日間とも午前11時からと午後1時からの2回、試食会を開いて1日30食限定で3,000円で提供する。
この料理を企画したのは、新潟キッチンプロジェクト実行委員会(実行委員長・江口歩お笑い集団NAMARA代表)。本番3週間前に行った試食会で、メンバーが自分の舌で味を確かめてブラッシュアップするつもりだったが、何の不満も出なかった。
江口実行委員長は「新潟にはたくさんのいいものがある。それを編集し直すことが新潟を次のステージへ押し上げるヒントになる」と、料理の提供だけにとどまらないイノベーションとしての役割にも期待した。
「クールジャパンEXPO in NIIGATA」は世界錦鯉サミットと併催で初めて開かれる。クールジャパンを軸とした総合展。新潟が誇るクールジャパンコンテンツの錦鯉、日本酒、漫画・アニメ、コスプレ、伝統工芸品などの販路拡大を目指し、無料で誰でも入場できる。
ほかにも県央地域からは燕三条のものづくりのコーナーも設置され、同時開催の第39回新潟県伝統的工芸品展には加茂桐?笥(きりたんす)、三条仏壇、越後三条打刃物が出展される。