新潟県にゆかりのある日本航空の客室乗務員らが弥彦酒造(新潟県西蒲原郡弥彦村)とともに日本酒づくりに取り組んでおり、春の田植えに続いて稲刈りに挑戦した。
酒類卸の新潟酒販株式会社(雫石明社長・新潟市西区流通センター3)と弥彦酒造は昨年、「女性による、女性のための日本酒」をコンセプトに女性社員でしぼりたて生原酒「READY! LADY! READY!(レディ!レディ!レディ!)」をつくり、人気を博した。
それに続く第2弾が客室乗務員がつくる酒。弥彦酒造が新潟空港に売り込みに行っている縁もあり、日本空港新潟支店の支店長に元キャンビアテンダントがふるさとアンバサダーとして着任したこともきっかけになった。
5月に手作業で田植えを行い、今回は稲刈り。酒米「山田錦」をかまで手刈りした。8人の客室乗務員をはじめ日本航空の社員が参加。ぬかるむ田んぼに足を取られながらも休む時間も惜しむほど稲刈りに集中した。農家の人からの季節外れのビニールハウス栽培のスイカの差しいれに舌鼓を打った。
新潟県では1人だけの日本航空のふるさとアンバサダー、客室乗務員の小川良美さん(30)は田植えに続いて参加した。埼玉県出身だが、母のふるさとが新発田市。稲作の大変さを体験しながらも「自分たちが植えた苗を自分の手でまた刈り取るという収穫の喜びも感じられて大変、感慨深い1日」と話し、「こうやってひとつひとつ刈り取ったものなので、今後の酒の仕込みも心を込めてやっていきたい」と楽しみにしていた。
収穫した酒米で500ml入りで7000本の純米大吟醸をつくり、来年3月から販売する。酒の名前は「そらとなでしこ」。赤と青の瓶を用意し、そらバージョンとなでしこバージョンを2種類をラインナップし、ラベルのサンプルもできている。