新潟県弥彦村で20日、成人式に代えて初めての「二十歳のつどい」が‘行われた。4月に成人年齢が18歳に引き下げられたため、「二十歳のつどい」と名称をあらためたもので、出席を申し込んだ男性55人と女性43人の対象者98人のところ当日出席も含め60人が出席して二十歳の節目を祝った。
ほとんどの対象者の母校である弥彦中学校に会場を変え、着物が着られるようにとこれまでの夏の盆から秋に開催時期を変えて3回目となった。スーツや振り袖を着てほとんどの出席者がが5年ぶりとなる“登校”をした。
小林豊彦村長はお祝いの言葉で、これからは社会から守られる側から社会を守る側になると自覚、悔いのない人生を求めた。コロナ前までひんぱに使われた「グローバリゼーション」という言葉がまったく聞かれなくない、
人類は、飢饉(ききん)、疫病、戦争の3つの大きな課題を克服したが、新型コロナウイルスの感染拡大、ロシアのウクライナ侵攻で世界は大きく変わり、今の二十歳は平均寿命100歳の世界を生きるとし、「いちばん大事なのは気持ちの強さと健康。このふたつを大事にして素晴らしい人生を送ってほしい」と述べた。
二十歳の誓いの言葉で、東京都立大学都市環境学部3年の本間海那さん(21)は、小林村長の言葉を受けて「守られる側から守る側にならなければならない。社会の一員として自覚を強く持ちたい」と述べた。
教員を目指す山梨県・都留文科大学教養学部3年の田中桃夏さん(21)は「一人ひとりが自分の行動に責任をもち、社会の一員として常に向上心をもって前進する覚悟です」と話し、ことし4月には母校の弥彦小学校で教育実習し、「生徒にも学校が掛け替えのない場所だと思ってるような教員を目指す」と誓った。
中学校時代の恩師7人からの励ましの言葉もあり、閉式後は記念撮影を行った。このあと以前は会食が恒例だったが、感染防止のためことしも行わなかった。