新潟県燕市で20日、令和4年度燕市成人式が行われた。3月に予定したが、新型コロナウイルスの感染が拡大していたため、8カ月遅れでの開催。ただ、過去2回は感染防止のため3会場に分散して開かれたが、ことしは燕三条地場産業振興センター1会場で一堂に新成人を集めて開かれた。
対象は男性382人、女性381人の763人で、うち市内427人、市外44人、県外61人の合わせて532人が出席し、出席率は69.7%。前回の65.7%を上回ったが、感染拡大前の2019年の84.1%と比べるとまだ約15ポイント近く低かった。
式辞で鈴木力市長は、ことしで通水100周年になった大河津分水の建設に燕市の私塾、長善館の門下生の請願が実ったことにふれ、「きょうという日をあらためて人生の夢や目標を定め、長善館の門下生のようにこれからの社会にどう行動したらいいかを考える日にしてほしい」と求めた。
さらにメジャーリーグの大谷翔平選手の言葉「人生が夢をつくるんじゃない。夢が人生をつくるんだ」を引用し、失敗をおそれずにいろんななことにチャレンジするよう求め、YOASOBI with ミドリーズの曲「ツバメ」の歌詞から「一歩一歩、自分ができることをやり、ささやかな愛であふれる世界をつくっていってくれたらとてもうれしい」。
つばめいと、燕若者会議、エンジョイ活動など、若者の力をまちづくりに生かす燕市の取り組みに参加を求め、「夢や希望に向かって歩み、これからの燕市、新潟県、さらに日本の新しい時代を切り開く推進役としてさまざまな分野で活躍してくれることを大いに期待している」と述べた。
二十歳の決意で新成人代表の新潟大学工学部3年の小林祐輝さん(20)は「わたしたちを支えてくれた人のように他者を助け、助けられながらどんなことも乗り越えていけると確信している」、都合で出席できなくなり変わりに音声を流した日本大学2年の竹野瑠璃さんは「自分の選択に覚悟と責任をもち、立派な社会人になっていきたい」と述べた。
式典のアトラクションの景品抽選会、記念撮影を行った。式典中は話し声がまったく聞こえず、厳粛に進行していた。