新潟県燕市でインターンシップを提案する公益社団法人つばめいと(山後春信代表理事)でに勤務し、新潟大学助教(工学部/協創経営プログラム)の若林悦子さん(39)=三条市=らが9月8日にオンラインで開催された日本工学教育協会第70回年次大会・工学教育研究講演会国際セッションで発表した論文がこのほど日本工学教育協会主催「JSEE 2022 Annual Conference International Session Award」を受賞した。
日本工学教育協会は、年次大会国際セッションで発表された論文を対象に優秀発表論文を選出しいる。10月18日に同協会国際委員会で審議されて受賞が決まった。
受賞論文では、つばめいとと新大工学部が共同で実施する国際グループワーク・インターンシップの事例から、大学と企業が協働した産学連携課題解決型インターンシップで、実際に若林さんがつばめいとで担っているコーディネート機能が教育面での有効で、中小企業経営と地域社会にもインパクトを与えることを明らかにした。
論文は英語でタイトルは「Highlights in Coordination for Tailor-made Global PBL Internships with SMEs; A Case of G-DORM Internships in Tsubame City」。小浦方格准教授、上田 和孝准教授とともに執筆した。
若林さんは燕市吉田地区の出身。県立巻高校から法政大学工学部へ進み、経営工学を専攻した。都内のIT関連会社で1年半、勤務したあと体調を崩したこともあり、Uターンして燕商工会議所に就職。つばめいとの設立に伴って請われて燕商工会議所を退職し、2017年4月からつばめいとに勤務している。
さらにつばめいととの連携から新大から勧めもあって助教に就き、20年から博士後期課程にも在籍し、妻で母でありながら学びを続けている。
今回の受賞について若林さんは「つばめいとの取り組みが全国的に認められたことがうれしい」と喜び、「優秀な人が楽しく働ける地域をつくり、稼げるまちづくりを手伝ってきたい」話している。