新潟県三条市は、イタリアで活躍する新森伸哉シェフを「三条市フードエクスポートアンバサダー」に任命した。新森シェフの三条市産品についての豊富な知見を生かして諸外国で三条市の食のプロモーション活動に協力してもらう。
新森シェフは1973年東京生まれでイタリアのミラノ在住。8年間、日本国内のイタリア料理店で修業し、2004年にイタリアに渡った。その後、日本食に転向して寿司や日本料理の技術を修得。食への意識が高いイタリアで日本食の魅力を伝えることに意欲を燃やし、今はプライベートシェフとして高級ホテルのコンサルタントをするほか、イベントで日本食を発信している。
新森シェフは以前から三条市下田地区で栽培されるコメ「しただ米」を料理で使うなど三条産品の魅力を理解し、農産物の輸出取引の経験ももつ。8月には三条市内の産地を視察した。
今後も三条市産品を含む「食」の魅力をイタリアから広く発信していく考えであることから三条市フードエクスポートアンバサダーに任命した。三条市の食の魅力をソーシャルメディアで発信し、認知度向上を図ってもらう。任期は1年間で更新予定。
任命書は14、15日にイタリアで開かれたイベント「SITADA RICE FAIR2022」で、参加した「しただ米市場拡大推進協議会」の藤家貴之委員が滝沢亮市長の代理で新森シェフに任命書を渡した。このイベントでは「しただ米」の認知度向上のため、新森シェフによるプレゼンなどで業者やレストラン関係者にPRした。約100人の参加があり、現地の事業者から引き合いもあった。