新潟県三条市の「三条市ふるさとPR大使見習い」に滝沢亮三条市長と幼なじみのよしもと新潟県住みます芸人の関田将人(せきた まさと)さん(37)が2日、就任した。長くふるさと三条市を離れいてる関田さんは「まさに見て習う、学んでいく立場にあるので、ぜひ三条の素晴らしい者を押していただき、それを発信できたら」と張り切っていた。
滝沢市長と関田さんは三条市の山手の下田地区、成人するまでは「下田村」の出身。大浦小学校、下田中学校の同学年で、下田中陸上部では滝沢市長が部長、関田さんが副部長で「関田君」、「亮君」と呼び合う仲だった。
関田さんがラジオ番組で三条市のPR大使になりたいと話したのを滝沢市長が聞き、それならと三条市から提案した。
「見習い」削除の条件は三条市のLINE登録3万人
名称に「見習い」が付いているが、リニューアルした三条市の公式LINEアカウントに4200人の登録者があるが、関田さんのPRで3万人に達したら「見習い」がなくなるという、ある種のインセンティブだ。
2日午前10時から市役所で委嘱式を行い、滝沢市長から関田さんに委嘱状、たすき、名刺、さらに体の前後に下げるQRコードが印刷された公式LINEアカウントのPR看板を渡した。
漫才のようなバディー感あふれる和やかな雰囲気で進行。関田さんは18歳で上京し、その後は新潟市に住んでいるので、三条市に関する知識はあまり詳しくなく、「見習い」となったことについては「PR大使とし動くにはまだまだ足りない部分があるという三条市の方からの言葉と思って、まだまだ君は学ぶべきこと、知ることがたくさんあるだろうと前向きに受け止めたい」と話した。
LINE登録3万人達成なら芸歴20周年ライブ開催を要求
謙虚さを見せる一方で「僕からのわがままを聞いてもらえないか」と関田さん。、2年間の任期中に芸歴20周年になり、公式LINEアカウント3万人を達成したら、よしもとで同期のオリエンタルラジオ、はんにゃ、トレンディエンジェル、フルーツポンチを呼ぶので、三条市体育文化会館で20周年を祝うお笑いライブをやらせてほしいと直訴したが、滝沢市長は「会場使用料とチケット販売をしていただければいつでもお貸しします」と受け流した。
滝沢市長は、関田さんと近い関係だけに逆に距離を置いていたが、ふるさと大使就任の希望を知り、「本当にかわいそうだったので」と言いつつ、「発信力がある人に三条市を好きになってもらえるのはありがたい」、関田さんとは「こちらとしても関田さんにお願いして互いにいい形にしたい」と成果に期待した。
memo
関田さんがよしもと新潟県住みます芸人になって8年くらいになるのだろうか。2014年度に三条マルシェもりあげ隊長に就任。その後はどうなっているのかわからないが当時はよく三条市で見かけたが、近年はとんとごぶさただった。
14年で解散したコンビが「猫デココ」だったことから、なぜか当時の三条市長、国定勇人衆院議員からも「猫田くん」と呼ばれて親しまれた。
18年に滝沢市長が東京からUターンして三条市で法律事務所を開業する前にも、関田さんと会ったときに滝沢市長をよろしくと言われた。それから数年で滝沢市長が市長になり、関田さんに条市ふるさとPR大使見習いの委嘱状を手渡す日が来るとは。いちばん感慨深く感じているのはこの2人かもしれない。
ところでウィキペディアで「ふるさと大使」の項目を見ると、「観光大使」は「主に著名人やコンテストの優勝者を選出」なのに対し、「ふるさと大使」は「一般市民の中から選出」と断言している。ということは、関田さんは一般市民扱いかとちゃかしたくなるが、現実にはそれほど厳密な区分はないだろう。
それにしてもW杯で日本がスペインに勝って決勝トーナメント進出を決め、関田さんが三条市ふるさとPR大使見習いに就任。絶好のタイミングで雪が降る、とちゃかしておこう。