W杯で日本が決勝進出を決めたスペイン戦。日本代表の2点目はゴールライン直前で折り返したボールに合わせて決まった。ボールがゴールラインを割ったかどうか微妙だったが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)は、ラインを割っていないと判定。ゴールが認められた。この場面に2002年の日韓W杯を思い出した。
決勝トーナメントのスペイン−韓国戦で、疑惑の判定があった。同じような形で、そのときはスペインの方がゴールライン際で折り返したボールに合わせてゴールしたものの、ゴールラインを割ったという審判の判定でゴールが認められなかった。ビデオを見る限りゴールラインを割っていなかったのは明らかで、それゆえ疑惑の判定と言われた。結果、スペインはこの試合に負けて敗退した。
スペインにとっては、日韓W杯では疑惑の判定で得点を取り消され、今回は人間の目ならゴールラインを割ったと判定されてもおかしくないプレーをVARの正確な判定で失点。ゴールラインの判定をめぐってスペインにとってはいずれも運に見放された結果となったのは皮肉だ。
日本がスペインに勝利といえば、2012年のロンドン五輪を思い出される。三条市出身のDF酒井高徳選手を擁す日本が1-0でスペインを撃破。三条市はその試合のパブリックビューイングを行い、大金星に歓喜したことを思い出す。
とはいえ、日本はユース世代では世界に伍して戦えても、その上の世代では世界との差が開くとも言われた。今回のスペイン戦でも日本にはほとんど勝機はないと思われていたが、予想を覆して見事な逆転勝利。強豪ドイツに対する勝利とあわせて日本の活躍は驚きでしかなく、決勝トーナメントでの活躍を願う。