新潟県三条市の蔵元、福顔酒造(小林章社長・林町1)に地元の2つの道の駅が原料となる酒米とウメの調達で手を組んで生まれた「福顔の梅酒」(500ml・税込み1,980円)を11月28日、発売した。
酒米は三条市下田地区で栽培される「五百万石」。ウメは田上町産のブランドウメ「越の梅」で、和歌山産の「南高梅」も使って1,500本を製造。すっきりした甘さと酸味を兼ね備え、日本酒が苦手な人にも飲みやすい梅酒に仕上がった。炭酸でもロックでもおいしく飲めると言う。
下田地区にある「道の駅 漢学の里しただ」は、福顔酒造の協力を得て交通不能国道「八十里越」の開通に向けて八十里越が結ぶ下田地区と福島県只見町の酒米でつくった日本酒「しただみ」を製造している。
小林社長が変わった梅酒をつくりたいと「道の駅 漢学の里しただ」を運営する下田郷開発の佐野英憲統括事業部長にもちかけた。佐野部長は田上のウメを使ってはどうかと逆提案し、「道の駅 ただみ」の馬場大輔駅長に声をかけて3者の思いが形になった。
3者それぞれで販売しているほか、4日まで燕三条地場産業振興センターで開かれている「燕三条じばさん感謝祭」でも販売しているほか、福顔酒造の取り引き先にも販路を広げている。